狂人日記

ある男の人生記録です

俺は世界一弱い

自分の弱さを自覚するようになってから、自分は世界で一番弱いんじゃないかって気がしてくる。

俺の心はガードするものが何もない表皮を剥いだ皮膚みたいなもので、そっと触れるだけでのたうち回るくらいの激痛がともなう、それくらい傷つきやすく弱い。

人に悪口を言われても何も言い返せない。ただじっと黙して耐えるのみ。人にどう思われるか気にして言いたいことも言えない。

拒絶されるの怖い病だし、見捨てられるの怖い病だし、未だかつて誰一人知らない奇妙な病気もちであって解決策もまだみつからない。

色々と心の病気関連のサイトを訪ねてみれば、なるほど自分の症状とダブる病的症状はたくさんあるのだが、決定的に何か一つ欠けている。確信から外れたところで語っている。あと一歩がどうしてもたりない。
ここに狂気の始まりがあるような気がする。

そうは言ってもこんな弱い俺でもなんとか生きている。今はまだ死ぬ気はないし、やりたいことも沢山ある。

兎に角重要なのは自分の弱さを認めてそんな自分を凝視し、そこから逃げないことだ。
克服は困難だが、そこから逃げれば逃げる程に問題はさらに大きく膨らみ取り返しがつかなくなる。
手痛いしっぺ返しをくらうことになる。
要するに、逃げる不幸と逃げない不幸ならば逃げない不幸を選択した方がまだマシということだ。

俺は辛い人生を生きる中でなんでこんな試練を与えられたのだろうとよくかんがえる。
神は乗り越える事の出来ない試練は与えないと言うがこれは嘘である。
自殺者がそれを証明している。人間にはどうしても乗り越えることの出来ない試練があるのである。
神が嘘をつくはずがないから、この言葉はどっかの人間が作った戯言であろう。