狂人日記

ある男の人生記録です

変わり者の母親のもとで育つ

私の母親はいわば変わり者であった。

どういう風に変わってたのかと言われれば説明に困るがとにかく普通の母親とちがっていた。
そんな母親と二人きりで育ったから困り者である

仮にまともな親父でもいれば状況はかなり違ったと思うが、いないものは仕方がない。

母親の人格からおかしな話だが声の質まで何から何まで普通の他人と違っていた

私はまともな親の元で育った子供達が羨ましくて仕方がなかった

自分もあの家の子供だったらなあと思ったりするのであった

兄弟もいないから兄弟のいる子が羨ましかった
兄弟のいる子にいわせれば兄弟はじゃまでしかなく喧嘩もしょっちゅう絶えないらしいが、私は兄弟喧嘩が羨ましかった
1度でいいから兄弟喧嘩をしてみたかった

実際に兄弟がいないからよくはわからないが、喧嘩をしても常時仲が悪いというわけでもなく一緒に遊んでいる所も目撃してるから、喧嘩するだけ仲が良いというか兄弟間の目には見えない繋がりみたいのがあって喧嘩も繋がりを感じてればこそできる

喧嘩をしても直ぐに仲直りする親子喧嘩みたいなものであろうと思っていた

親一人、子一人だから単純に兄弟が羨ましかったのもあったであろうとも思われるが兄弟には何か目に見えない特別な繋がりがあるとおもっていた。

私はいつも一人ぼっちであった。

もちろん友人はいたがいつも遊ぶ程の仲ではなくたまに遊ぶていどで一人でいることの方が多かったような気がする。

学校が終わったら一人でアニメを見たりミニ四駆を作ったりして遊んでいた。
当時ビックリマンチョコのカード集めが流行っていたが(お菓子を捨ててカードだけ集めているガキがたくさんいた、勿体ない)私は興味がなく、ガン消し(ガンダム消しゴム)やキン消し(キン肉マン消しゴム)集めの方に夢中になっていた。
たしか、友達と集めていた消しゴムの見せ合いっこなどはしてたとは思う。


私は常に自分を引け目に感じていた。片親育ちであること、兄弟がいないこと、貧しいこと、そして、自分は変わり者なのではないか、普通の人間と違うんでわないかと心の何処かで感じていた。

劣等感や嫉妬心、疎外感などは普通の人よりかなり、強い方だったのではないかと思う。