狂人日記

ある男の人生記録です

見捨てられるの怖い病

先に説明した通り愛情の薄い母親と二人きりで10歳くらいまで育てられて生きてきたので見捨てられ不安は常にあった。

今でも完全に克服できてるわけではなく例えば友達と二人で要るときに友達がトイレに立つと見捨てられ不安が発病して後ろをついて行きたくなるのである。親の後を付いていくアヒルの子供のように。
はっきし言ってこれは度を超えた寂しがりや、病的な寂しがりやと言わざるを得なかった。

友達はそんなには多くなかったがいることはいたし遊んでいるときはそれなりに楽しさを感じているのだが、常にどこか不安で孤独感が抜けきらない感じであった。

おれの心の苦しみを生み出す元となるものは殆ど全て母親との関係の中で作られたと説明したが、母親を責め立ても何も変わらない。

問題の1つ1つをしっかりと整理して考えて自分で処理出来る問題は処理し引き受ける点は引き受ける他にない。

回避性人格障害とは辛い病気である。拒絶不安、見捨てられ不安を抱えて生きるのは辛いものである。

しかし、実際にそうなっているところのものから逃避したところでどうにかなるものでもない。こんな自分と付き合っていく他にないのだ。

克服しがたい深い病を抱えている自分と付き合っていかなきゃいけないと思うとうんざりしてくるし、深いため息が漏れることもあるがこればっかりはどうしようもない。

普通のまともな環境で育った人間が憎らしいほどに羨ましいが、他人を羨んでもしょがない。自分に課せられた現実を受け入れて生きていくほかにないのだ。